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02/16/2020

Programming language

I have always been interested in artificial intelligence.

Last week, I found a programming language called "Python" on the website.

It is said that "Python" is most used for artificial intelligence programming.

I decided to learn "Python" immediately.

I've never done programming before, so I bought the easiest beginner's book.

This book titled "Python 1st grade".

This book is a conversational style where teachers and students are "Python" I will learn.

Very easy understand and interesting.

The language of programming is English.

If you write the English words in order according to the rules, the computer will handle it automatically.

How does artificial intelligence work?

I would like to continue learning "Python" to know the mechanism of artificial intelligence.

 

 

 

07/10/2019

山崎産業 ユニットバスボンくん お風呂ラクラククリーナー 抗菌 ピンク ロング

I read Salinger yesterday. I read short story that title is "For Esmé—with Love and Squalor".

The story is conversation of young girl and sergent.

I was impressed very much.

I cried while, I read that letter.

The story is as difficult as other Salinger's novels, but after reading it is a very moving heart.

I recommend it to everybody.

 

01/19/2013

菩薩へ

 善き友とは菩薩のことだった。『大乗起信論』宇井伯寿・高崎直道訳注(岩波文庫)を読んで思い至った。
 出家者ではなく一般の人々を重視し、自利中心を批判し、利他中心の立場をとろうとした紀元前後のインドで起った運動を大乗仏教という。この大乗仏教の根本教義を理論と実践の両面から要約したのが『大乗起信論』(5,6世紀頃成立)である。

 

 『大乗起信論』の著者は、本書後記によるとさまざまな学説があるが、初めて訳出された時(550年)に、既に馬鳴(めみょう)となっていたそうである。 また、訳者はこれもさまざまな説があるが、『歴代三宝紀』によると『起信論』は梁(梁の時代)太四年(550年)真諦が富春の陸元哲の宅で訳出し、同時に『起信論疏』二巻を出したと伝えている。この説が最も信用に価するという。

 

 本書には、現代語訳がついているので読みやすい。この現代文を読むだけでも、『大乗起信論』が何を言わんとしているのかがおおよそわかる。内容は、順番にいくと大乗への信心を起こさせる書物であるということからはじまり、本書述作の動機、大乗とは何か、正しい教えの提示、心の真実のあり方、心の生滅のすがた、誤った見解の克服、実践に入る道程の解説、信心の修行、修行の勤めと修行の効果、となっている。原文と読み下し文もあるので、余裕があればこちらも参照したい。

 

 さまざまな心のありかたが分析され、述べられていくのであるが、善き友が菩薩のことだと思った箇所は下記である。

 

 「凡夫の修行未熟な者たちは、道の先達たる善き友(善知識)に護られてこそ、<真如三昧>を修習できるのであって、もしかれら善き友の導きを離れれば、たちどころに外教の徒の見方を起こすからである。」(本書280ページより)

 

 善き友が菩薩であるということであれば、自身の心を取り巻く環境は、菩薩によって護られているということになるのだろう。

 

 もうひとつ本書から大きな気づきを得られたことがある。それは、現象とは何であるか?についてである。日常生活において、我々は常にさまざまな現象にされされている。現象は人によって感じ方や見え方が異なっている。何故、そうなのか?我々は、現象をどのように認識しているのか?あるいは認識すればよいのか?この問題に対する明確な答えは無い。ところが、本書の「第二章 誤った見解の克服」における下記の部分は、現象とは何か?について、教えてくれる。

 

 「一切の現象は本来、物質でもなく、精神でもなく、直観的な智恵でもなく、分析的な認識でもなく、存在でもなく、非存在でもない。究極的にそれはいかなることによっても表現できない様相のものである。」(251ページより)

 

 ここで述べられていることは、どういうことなのかをじっくり考えていきたい。

04/15/2012

静かに見つめる時間を持つ

 リチャード・ワトソン著、北川知子訳「減速思考 デジタル時代を賢く生き抜く知恵」徳間書店を読んでみた。スマートフォンが普及するようになって誰もが「スクリーンを眺めている」という光景が目につくようになった。街の中、飲食店、電車の中、信号待ち、等々。一人以上の人間が何等かのスクリーンを見ている。スクリーンを見ずにはいられないといった状況である。著者は、スクリーンなしではいられない、何となく気がつくとスクリーンを見てしまっているということが、深い思考を妨げる要因になっているのではないかと警告する。スマートフォンが出現して、ネットの情報がPCと同じように見れるようになり、さまざまなアプリケーションが連動して使えるようになって、とても便利にはなったのであるが、その反面、スクリーンに写し出される情報を次から次へと見て散発的に情報を自分の中で素通りさせていくということによって、自分の頭で深く考えることを妨げているという。確かに自分自身の経験から思い起こすとスマートフォンを見ていると確認すべき情報がたくさんあるため、ひとつひとつの情報について深く考えたりはしない。また情報はもの凄いスピードで常に更新されていき、過去の情報を振り返ることはめったにない。情報の洪水の中で立ち止まることは出来ないのである。新しい情報を求め続けようとする人間の好奇心がこのような状況を作り出している。現代人は、スクリーン中毒になってしまって、頭の中の情報処理が機械的になってきているように思える。発信されている情報を疑う時間も無くなっている。散発的なランダム思考の繰り返しでは、論理的で一貫した思考を行うのは難しいということに気づく。どうすればいいか?情報を遮断することである。これはある意味で禅の座禅の行為に近いものではないか?と思った。頭の中に想起される色々な情報にとらわれずに、考える考えないということから脱して自然と一体となる。デジタル時代を生き抜くためには、情報を遮断する能力が必要なのではないか?と思った。

02/05/2012

新たな道

 井上ひさしの「本の運命」文春文庫を読んでみた。無類の本好きによる本とともに生きた著者自身の回想録でもある。本の運命と自身の運命を掛け合わせている。幼い頃の思い出から戦時中、戦後と生きていく中で、本を媒介にして、本を使って生き抜いてきたことがわかる。さまざまな状況において、本が自分の身を守ってくれたこと。これほど生きることと本を関係づけながらの生き様に感銘を覚えた。物資が無いときに自宅の本を売ってしのいだこと。年上のガキ大将に冒険の本を貸してあげて、つまはじきにされないようにしたことなど。本の絵や写真を使って紙芝居をしたことなど。危機的な状況になると本が媒介となって、新たな道が開けてくるのである。著者は自分の人生の中に意識的に本を挿入することで、本から力を得ているのだろう。

 

 著者による「井上流本の読み方十箇条」は、とても参考になる。本は書き込み赤線だらけ、速く読む為には、ゆっくり丁寧に読んでいくことによって、書いてあることの背景を正確に捉えることが出来、逆に速く読めるようになるなど、読書人としての井上ひさしの一面が浮かび上がってくる。ただ単に読書をするだけでなく、ノートへの抜き書き帳を作ったり、索引を自分で作ったりと読む行為から作り出す行為へとつなげている。

 

 最初は野球選手に成りたかった著者だが、映画に熱中し、映画監督あるいは脚本家を目指そうとしたがかなわず、作家へとなっていくのも本の影響である。ディケンズの「デイヴィッド・コッパフィールド」によって人生が変わったということである。自分の人生と小説の主人公とが重なって熱中した。これほど熱中させてくれる小説の魅力とは何なのか?ストーリーとそれを紡ぎ出す言葉が人間の心を大きく動かすことに感動し、著者は作家を志す。それから本を本格的に読みだした。小説がこれだけ素晴らしいのなら自分でも書いてみようというのがきっかけだという。誰でも、過去の作品に影響を受けて、自分でも書きたいと思うようになるということを物語っている。村上春樹もドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のような総合小説を書きたいと言っていたことを思い出した。確か村上春樹の小説「海辺のカフカ」に対して、読者からのメールによる質問事項に村上春樹が回答したやりとりを掲載した「少年カフカ」に載っていたと思う。

 

 子供に本の面白さを教える方法も教えてくれる。読書感想文廃止である。本を読んで感想を述べるのは、大人にとっても大変難しいといい、それを子供に強いるのは過酷であるという。例えば、読書感想文に限らず、自分が感じたことを文章にするのは結構難しい。私もそう思う。昨日食べたレストランの食事がどのように美味しかったか?やコンサートの演奏がどのように素晴らしかったのか?などは、書くのが意外と難しいのである。感想ではなく、「何が見えるのか」、「何が書いてあるのか」という自分が観察したことをそのまま文章で表す練習が大切だといっている。いきなり高度なことを子供に要求していないかと疑問を投げかける。頭の中のことばかり書かせるのではなくて、事実やことがらを文章で書き表す実務的な訓練を学ぶべきだという。その通りだと思う。

 

 著者は、言葉、書物の重要性を下記のように訴える。

 

「言葉を会得するということは、自分の周囲にふつふつと湧き立っている無数にして無限の、無秩序な連続体に、言葉で切れ目を入れるということなのです。切れ目を入れることで世界を整理整頓し、世界を解釈するわけですね。このように言葉なしでは世界に立ち向かうことができない。だから言葉が、書物が大切なんです。」(本書、139ページより)

 

 何度も読み返したいと思う本である。

 

 

 

11/05/2011

欲しい情報はWEBにはない

 エンゲルス著『空想より科学へ 社会主義の発展』大内兵衛訳、岩波文庫を読んでみた。表題からして、空想することが科学への第一歩であるような印象を持ったが、本書でいうところの空想というのは理想の社会構造であり、その理想を実現させるための社会とはどういうものになるのかということを考察する。エンゲルスは、サン・シモン、フーリエ、オーウェンの思想に批判を加えながらもあるべき社会を構想する。

 

 何かを生産・製造してそれを売ったり買うことで経済は成立している。企業は、業績を向上し続けなければ存続出来ない。ものが売れなくなると収入が減り経営は行き詰る。業績を出し続けるためにやらなければならないことは、売れるものを売るということである。売れないものを生産、製造しても徒労に終わってしまう。ものが売れないと財源が減り、今度は投資や購買が抑制される。リストラもしかりである。市場が大きくなればなるほど、情報を把握することが売れる力となる。情報を入手するためには、情報を求めることが必要である。インターネットによって飛躍的に簡単にさまざまな情報を入手出来るようになったが、インターネット上で入手できる情報は地球上で交わされている情報のほんの一部であることを日々感じている。ネットでは把握できない情報が現場や現地にはたくさんある。ネットで把捉出来ない情報の価値がこれからは求められるような気がする。

 

 現代社会では、豊富に持つ者と持たない者の二極化が進行している。持たない者は、自らの意志で持たない場合と自らの意志ではない場合とがあるけれども、自らの意志で持てない場合は、何とかして持てるようになろうとする。豊富にものを持ちたいという欲求が競争心を育む。この欲求が人間としてあるからこそ、より良い社会を求めて科学技術が発展していくのも事実である。しかしながら、人間社会は、なかなか思うようにいかないのである。計画通りにいくなんてことはとても少ない。かといって計画なしに進めることは出来ない。また思うようにいかないから、思うようにいったときの喜びは大きい。

 

 

 

 戦後の高度経済成長が終わりバブルがはじけて、何でも右肩上がりということではなくなってきた。山あり谷あり、栄枯盛衰、主客転倒、世界情勢はどんどん変転すると思えば明るい未来もみえてくる。

 

 本書を読みながらマーキングしたところを下記に引用する。

 

「エンゲルスはこの本のドイツ語第一版の序文の終わりのところに『われわれドイツの社会主義者は、ただにサン・シモン、フーリエ及びオーウェンを祖とするのみではなく、カント、フィヒテ及びヘーゲルの流れをくんでいることを、われわれの誇りとするものである』といっている」(12ページ、訳者序より)

 

「文明社会においては貧困は豊富そのもから生ずる」(43ページ、空想的社会主義より)

 

「すべては、もとのまま、もとのところ、もとの有様にとどまっていない、変わらないものは何一つない、すべては動き、変化し、生成し、消滅する」(53ページ、弁証法的唯物論より)

 

「なお一層厳密に考察してみるならば、われわれは次のことを見出す、すなわち肯定と否定というような対立の両極は、対立していると同時に相互に不可分である、また、どんなに対立していても対立物は相互に浸透したうものである、同様に、原因と結果といっても、それは個々の場合にそういえるだけのもので、そういう個々の場合をわれわれが世界全体とひろく関連させてみるならば、むしろ普遍的な交互作用という見方に解消してしまい、そこでは原因と結果とは絶えずその地位をかえ、いま結果であったものが、やがてすぐ原因となり、さらにこんどはそれがまた逆になったりするのである」(56ページ、弁証法的唯物論より)

 

「労働時間を短縮する最も強力な手段は、労働者とその家族の全生活時間を、資本の価値増殖に自由に使用しうる労働時間にかえる最も確実な手段となるのである」。このようにして、ある一人の過度の労働が他人の失業の前提となり、また、消費者を求めて全地球をかけめぐる大工業は、国内大衆の消費を飢餓の最低限にまで制限し、これによって自国の国内市場を破壊するのである。(76ページ、資本主義の発展より)

 

「資本主義社会では、生産手段はまえもって資本に、すなわち人間労働力を搾取する手段に、転化していなければ、その機能を果たすことはできないからである」(79ページ、資本主義の発展より)

 

「資本家の一切の社会的機能は今や月給取がやっている」(82ページ、資本主義の発展より)

 

「われわれの知るかぎりでは、物質と運動、すなわち今日のことばでいうエネルギーは創造することもできないし、破壊することもできない」(108ページ、英語版への序文より)

 

「思惟はエネルギーの一様式であり、脳髄の一機能である」(108ページ、英語版への序文より)

 

 

 

 

 

 

 

 

08/15/2011

量を認識することのできない世界

 ここのところ阿弥陀如来に興味があって、法然の「選択本願念仏集」から入って、原典を探ってみようと思い仏教経典の「浄土三部経(上)無量寿経」中村元・早島鏡正・紀野一義訳註 岩波文庫を読んでみた。本書のまえがきには、浄土三部経について下記のように説明されている。

 

一、『仏説無量寿経』二巻。「大無量寿経」ともいい、略して「大経」という。
二、『仏説観無量寿経』一巻。略して「観経」という。
三、『』仏説阿弥陀経』一巻。略して「小経」という。
(本書7ページより)

 

 本書には、まず梵文和訳があり、その後に漢文と漢文書き下しが掲載されている。親しみやすい梵文和訳から読んでみた。

 

 冒頭すぐに「無量の光あるものに礼したてまつる。無量の命あるものに礼したてまつる。」とある。これが阿弥陀如来であることは、本書の訳注を並行して読み進めるとわかってくる。三万二千人にもいるたくさんの修行僧たちの名前の紹介が数人続く。その名の紹介が教えをあらわしているように思える。22ページからは、たくさんの如来の紹介がある。教えと名前が一体となった如来が次から次へと出てくる。

 

一、ディーパンカラ(然燈)と名付けられる如来・敬わるべき人・正しく目ざめた人

 

二、プラターパヴァット(光輝に満ちた)

 

三、プラバーカラ(光あらしめるもの)

 

四、チャンダナ・ガンダ(栴壇の香りある者)

 

五、スメール・カルパ(スメール山に似た)

 

六、チャンドラーナナ(月のような顔のある者)

 

七、ヴィマラーナナ(汚れなき顔の者)

 

八、アヌパリプタ(汚れていない者)

 

九、ヴィマラ・プラバ(無垢の光明ある者)

 

十、ナーガ・アビブー(竜にうち勝つ者)

 

以上、八十のシンハ・マティ(獅子の思慮ある者)まで本書ではカッコで番号がついていた。これらの箇所と同じところの漢文を眺めてみると経典のイメージがせまってきたので驚く。梵文和訳で読むとまるで物語のようであるが、四文字ごとに並んだ漢文を見るとそれはお経である。これは、過去に刷り込まれた自分の経験によるものではないだろうかと思った。同じ箇所の梵文和訳と漢文と書き下し文を読んでみると、その文字から浮き上がってくる意味やイメージの違いに大きな差異があることに気づいた。漢文は漢字に含まれている深い意味のようなものが伝わってくる。書き下し文には、漢字を補完して日本語として理解できるようになっている。梵文和訳は、すんなりと自分の理解として入ってくるが、漢文と書き下し文を読んで、その違いがどのようなところにあるのかを感じながら読んでみると面白い発見がたくさん出てきた。大きな発見は、如来や菩薩の名前である。漢文は、音からくるものを漢字に置き換えたのだと思うが、それぞれの名が漢字になったとたんに別の深い意味が立ち上がってくるように思えたのである。これは表音文字には無い表意文字の良さだと思った。

 

 この経典における数の概念はとてつもなく広大で果てしない。百千億・百万番目の仏国土、一切の宝石の蓮花から百千億の三十六倍の光、三十六億の千万倍の光を顔から放たれて、幾百千億の百万倍も多くの<目ざめた人>たちのもとで、というようにとてつもない量である。無量というのは、人間の知覚をはるかに超えたところでの存在を意味しているのではないだろうか?あるいは存在という概念も超越しているのだろう。在るとか無いとかで判断できるものではなく、それらを超えたところの量を認識することのできない光の世界(浄土)をあらわしているのだろう。この果てしない思考の広がりを読んでいると、自分の世界がいかにちっぽけなものであるかということを感じてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

02/27/2011

独自に分類するということ

 鈴木大拙著「東洋的な見方」上田閑照編、岩波文庫を読んでみた。東洋と西洋の違いは、私の中では、もはや無くなっている。端的に言うと西洋的なるものが私の日常であり、逆に東洋的なるものは、非日常的な感覚として感じてしまう。音楽もしかりである。私の世代において学校教育の音楽は、西洋音楽を中心として教えられてきた。東洋音楽なるものつまり日本においては邦楽と限定すれば、邦楽は私にとって異質なものであるということになる。異質なものであるが故に面白さがある。そこには新たな気付きと発見がある。西洋音楽の方法と邦楽の方法には、異なる面がある。しかしながら音楽という大きな枠組みで考えると根源的なものは同じであるように思う。人々がその音楽を聴いて心地よく思うかどうかが鍵であるからだ。

 

 鈴木大拙は、物事を二つに分ける考え方が西洋的だと言っている。主と客、神と人間、善と悪、男と女、資本家と労働者、文系と理系、体育会系と文化会系、内向きと外向き、強者と弱者、富める者と貧しい者、理性と感性等。東洋では、物事が二つに分かれる前から考え始めるという。情報を整理して分けることによって我々は物事を理解しやすくなる。情報を分類することで違いが明確になり、目的とする情報が探しやすくなり、保存もしやすい。従って西洋では、自然科学的な分野が発展したのだというのである。逆に東洋では全てを二つに分けて考えてこなかったので、二つの分ける以前の状態に立ち返って、情緒的な分野が深まったというわけである。東洋的な見方そのものが、西洋と東洋を分ける二元論になっているような気もするが、本書で述べられていることは、物事を明確にすることが目的というような現代的な考え方には無い考え方が説明されている。鈴木大拙の禅の思想が東洋的なものと融合している。空の思想や無については、言葉で語りつくせないような感じがする。そのような箇所を下記に引用する。

 

「抽象が、具体そのものでなくてはならぬ。言葉に出すと、何もかも抽象化し概念化し、一般化する憂いがある。禅はこれを嫌う。それでは禅は言葉に訴えることを避ける。」(東洋文化の根底にあるもの 17ページより)

 

「「空」は空空寂寂の空ではなくて、森羅万象、有耶無耶が雑然として、無尽に織れているところ、それが直ちに「空」の座である。これを「色即是空、空即是色」という。どうかしてこの一点に覚醒してほしいものだ。」(自由・空・只今 71~71ページより)

 

 現代の世の中のように情報が世界中を行き交う状況では、何と何というように情報を分類せざるおえない。自分にとって必要なものかそうでないものかを瞬時に判断する必要がある。しかし、現在では情報検索というコンピュータの機能を使って、コンピュータに情報の可否を判断させている。検索サイトにヒットするかしないかは、検索する側の判断ではなく、コンピュータの判断なのである。これはある意味では恐ろしいことのように思われる。検索サイトでヒットされない情報は、情報と見なされないのである。鈴木大拙は、単身アメリカに渡り、アメリカ人の女性と結婚し日常生活を英語で行っていた。25年近くを海外で活動した。長い海外での生活から東洋的なるものに関心が向いていった要因はあると思うが、鈴木大拙のように自分で東洋的なるものと西洋的なるものを分類し、分析したということが大切なことであるように思う。情報が氾濫する現代社会に生きる我々には、コンピュータ任せにしない情報の分類が必要なのではないだろうかということに気付いた。

 

 

 

 

 

 

01/03/2011

ゲーテのエピソード

 エッカーマン著「ゲーテとの対話(上)」山下 肇訳、岩波文庫を読んでみた。ゲーテの助手として、ゲーテの著作の整理をしたり、編纂したりする仕事を通して、ゲーテとの会話から得られたエピソードをあたかも物語を読むように知ることが出来る。それにしても、ゲーテとの会話をリアルに描いている。常にメモを取りながら、ゲーテの発言を記録したのだろうか?ゲーテは、エッカーマンに対して時には教えるように、または友人のように声をかけたりして、楽しげに話している。夕食は、重要なコミュニケーションの場であり、情報交換の場であるということがよくわかる。当時のゲーテの家の中の間取りが本書の巻末に掲載されているが大邸宅である。食事の後は、美術品のコレクションを集めている部屋で談笑する。夕食も豪華なものであるような雰囲気が伝わってくる。解説によるとゲーテは、当時相当な収入があったようだ。ゲーテは、エッカーマンに対して、絵画や彫刻、詩集などの芸術作品のコレクションを時折紹介しているシーンなどは、ゲーテが芸術作品の鑑賞という行為を日常的に行っていたことがわかって面白い。以下、線を引いた箇所を引用する。

 

 「性に合わない人たちとつきあってこそ、うまくやって行くために自制しなければならないし、それを通して、われわれの心の中にあるいろいろちがった側面が刺激されて、発展し完成するのであって、やがて、誰とぶつかってもびくともしないようになるわけだ。」(143ページ、1824年5月2日 日曜日より)

 

 「ほんとうに他人の心を動かそうと思うなら、決して非難したりしてはいけない。間違ったことなど気にかけず、どこまでも良いことだけを行うようにすればいい。大事なのは、破壊することではなくて、人間が純粋な喜びを覚えるようなものを建設することだからだ。」(1825年2月24日 木曜日より)

 

 「私はゲーテに、近代の哲学者のうち、誰がもっともすぐれていると思うか、と尋ねてみた。『カントが』と彼はいった。『最もすぐれている、間違いなくね。彼はまたその学説の影響が今日にいたるまでやまないことを証明され、現代ドイツ文化の一番奥ふかく滲透した人なのだからね。』」(1827年4月11日 水曜日より)

 

 

 

 

01/02/2011

すでに絶版

 黒井千次の「春の道標」新潮文庫を読んでみた。戦後数年経ってからの高校生を中心とした青春小説である。本書は、既に絶版本であるが、男声合唱の文学好きな団員から借りたものである。自分の高校時代を思い出しながら読んでしまった。黒井千次の自伝的小説ともいえる作品であるが、本書は、読書感想文コンクールの課題図書にもなったということで、青年の心の動きを見事に描いた作品であると思う。主人公の明史は、通学途中で見かける中学生に恋をしてしまう。何とかして声をかけることに成功して、デートまで出来る間柄になっていく。現実には、なかなか明史のようにはいかないものだと思いながら読み進めた。日常の高校生活の中で、明史は友人の思想活動に影響を受けながらも適度な距離を置きながら付き合っていく。明史の父は、仕事の関係で海外に視察に行くとかで英語を勉強し始め、家の中で兄と英語で日常会話の練習をする。この時代としては、かなりインテリジェンスな家庭ではないだろうかと思った。父と兄の英語による会話が気取っているように思える。今では、英語で会話しても気取った感じはしなくなったが、この時代ではそのように聴こえる。著者が当時の様子をうまく表現しているからだろう。読書感想文の課題図書になるだけあって、全体を通じて大きな事件もなく、何とはなしにストーリーは展開していくのだが、明史の心の中の葛藤が、明史にとっては重大なことなのだと思うと自分が高校生だった頃もそうだったのかなと思うが、今となっては、わからない。両親、兄、学校の友人、教師、彼女という具合に明史の交流範囲は決して広いとは言えないが、人間関係の軋轢に悩む主人公が、今の私の視点では懐かしさを覚えるものとなった。この小説を高校時代に読んだらまた違った思いを抱くだろう。しかし、この作品が既に絶版になっているということに時代の流れの速さを感じる。

«思考の枠組みの層を転換する

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銚子旅行


  • 1泊2日の銚子、九十九里浜旅行です。
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北欧旅行2009(フィンランド、ヌークシオ国立公園編)


  • 2009年7月15日~22日 フィンランド→スウェーデン→デンマーク旅行の写真集です。

北欧旅行2009(ヘルシンキ編)


  • 2009年7月16日(木)

北欧旅行2009(ストックホルム編)


  • 2009年7月18日(土)、19日(日)

北欧旅行2009(コペンハーゲン編)


  • 2009年7月19日(日)、20日(月)、21日(火)